北陸弾丸出張とフィリップ・マーロウの痺れる演説(台詞)

本日も取材のため、日帰りで国内出張。
とある北陸の町へ弾丸で。 写真を撮るヒマもないほどあっという間に時間が過ぎ、帰京。今は帰りの電車に揺られています。

行きと帰りの飛行機はそれぞれ1時間ほどなので、久しぶりにゆっくり読書、と、睡眠。

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フィリップ・マーロウのクールな台詞にやられながら、ウトウト。気づいたら目的地。

今回取材で訪れた工場の周りには差し当たって訪れるべき場所もないため、取材終了後はすぐに帰京。

しかし、驚くほどその町では人を見かけなかった。
昼間に車で町を走っていて人を見かけないという光景は、言葉では説明しづらい、少し異様な雰囲気を感じました。
端整な日本家屋の数々が屋根に雪を積もらせて佇んでいる姿が、その沈黙感をさらに際立たせたのかも知れません。 

工場で働く人たちは、みなさま礼儀正しくすれ違う際や部屋に入るたびにご挨拶をして下さる。本当、見習わなければいけない。改めて襟を正された。貴重なお話しも沢山聞けて、至れりつくせり。
普段見れない生産の現場を見れたので、後はしっかりそれをメンバーに共有し、お客様に伝えていければなと思います。


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「もう飽きたよ」とフィリップ・マーロウは言う。

「キリキリしたちっぽけなオフィスに、キリキリしたちっぽけな男がいて、キリキリしたちっぽけな言葉で、中身のない話をする事にだよ。これで、五十六時間、重罪犯監房に放り込まれている。そこでは手荒く扱われることはなかったし、誰も自分がタフなことを見せつけようとはしない。そんな必要はないからだ。連中はタフになるべきときのために、力を蓄えているんだよ。だいたいどうして私はそんなところに入れられたのか? 私は被疑者として連れてこられた。どこかの警察の質問に答えなかったというだけで、人を重罪犯監房にぶち込めるような法律がいったいどこの世界にある? どんな証拠があるんだ? メモに残された電話番号。それだけだ。そして私をぶち込むことで、いったい何を証明しようというんだ? 証明できるのは、そんな無理を通せる権力が世間には存在するという程度のことでしかない。それで今度はあんたのお出ましだ。オフィスと称するこの弁当箱みたいにせせこましい場所で、自分がどれくらい権力を持っているかを、私に見せつけようとしている。臆病で子守みたいな男を夜中に寄越し、私をここにしょっぴいてきた。五十六時間ひとりぼっちにされて、あれこれ考え詰めて、すっかり弱気になっているだろうと踏んでいたのかね。あんたの膝に泣き伏し、大きな監獄でひとりぼっちでどんなにつらかったかを訴え、よしよしと頭を撫でてもらいたがるかもしれないってね。そうはいかんよ、グレンツ。一杯やって、ちっとは人間味を取り戻せ。そうすればこっちだって、あんたも自分の職務を果たしているだけなんだと思える。でも意味のない空威張りはごめんだ。本当に実力があるなら、そんなものは必要なかろう。もしそういう格好づけを必要とするのなら、あんたには私を扱うだけの力量がもともと備わっていないってことさ」


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人を見かけない町から一転、数時間後には東京の騒々しい満員電車に揺られている。本当に同じ世界なのかと疑いたくなる。

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