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*長文です。SONS MAGAZINE ウェブ公開と解説

今月はじめに配布をした「SONS MAGAZINE」が、ウェブでの公開をスタートしました。


紙での配布数が限られていたので、近隣店舗で手に入れる事ができなかった方、遠方にお住まいでお店までお越しになれなかった方、全ての方にご覧頂けるようになりました。 

ユナイテッドアローズ&サンズが提案したいスタイルや、好きなアートを盛り込んだ内容になってますので、ぜひお時間ある際に覗いて頂けると嬉しいです。 

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・1番はじめのAttitude〜のスプレー文字は、アートディレクターを務めていただいたデザイナーの峯崎氏と正能氏 (Studio)のもの。恵比寿のオフィスのベランダでスプレーの土台を作って頂きました。バックの背景は、原宿のユナイテッドアローズ&サンズの地下に降りる階段に飾ってある、クラシックな趣の額に入った、古き良きポスターやレストランのメニューなど。

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・見開きのページのファッションシュートは、ユナイテッドアローズ&サンズのオリジナルの洋服をメインに撮影したもの。花火を使ったり、砂を撒き散らしたり。特にこのスカジャンとグラフィック入りのキモノシャツは、今シーズン一押しのアイテムで、ここに載せる前からお問い合わせを頂いていた事もあり、発行直後でも在庫が心配でした 笑 

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・セブン・イレブン前のカットは、今あまりコンビニにたむろしてる若者って昔に比べてあまり見かけないよね、と、クリエティブディレクターを務めたスタイリスト宇佐美氏の発言で実現したカット。モデルになってくれた全員、私服も非常にオシャレで、こんな人たちが東京で普通に遊んでるだな、と妙に感心してしまった。  仕事帰りに缶ビール、飲みませんか? 僕は飲んでました。今はお酒飲まないですが、たまに恋しくなったりします。

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・黒人のモデルを使用したカットは、何を隠そう撮影したのは僕です。もちろん元々そんなつもりはなかったんですが、このモデルを撮影した日の撮影データが不慮の事故により吹っ飛んでしまい、途方にくれたところ、オフショットを撮っていたところを思い出し、それをそのまま使用しました。iPhone5Sです。 
モデルの彼はアメリカ人で、日本で音楽活動をしています。 この日撮影したカットで消えてしまった中には、今回のマガジンでお見せできなかった企画も含まれてました。お見せできず、本当に残念。

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・ウェブでは分かりづらいのですが、今回マガジンにはステッカーを付録で付けました。ディレクターの小木をモチーフにしたデザインはSKATE THINGさんにデザイン頂いたもの。当初はただそのデザインを載せる予定だったのですが、急遽本物のステッカーにしてしまおうとなり、1000部全てに自分たちでテープでステッカーを貼りました。

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・ディレクター小木が作るVゾーン40体のページ。今週発売のWWDでも取り上げて頂きました。すべて本人がコーディネートを作っております。

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・ダニエル・アーシャムのチョークやクリスタルを使ったトラックジャケットの作品は、現在昔の石器などが発掘されるように、未来になったら現在の洋服などがこのような状態で発掘されるのではないか、というコンセプトのもと作り上げられたもの。 彼の作品は一貫して「未来」という概念が存在し、Futureという単語がよく使われる。NASAと仕事をしたりしているのも、彼の未来へのテクノロジーへの追求心ではないだろうか。

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・ショーン・ステューシーのメッセージ入りのカットは、ユナイテッドアローズ&サンズが大切にしたい、伝えていきたいスタイルをストレートに伝えるカットになりました。 このスーツはショーン・ステューシー氏のブランド<S/DOUBLE>のもの。メッセージは実際にショーン氏に書いてもらったものを使用。本人がフランス、ポルトガルにサーフィンバカンスに出てしまっており、中々書いてくれずにとても困ったというのはここだけの話し。


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・ART COMES FIRSTのアートワークは、彼らの魅力は洋服だけではなく、彼らがもつバックグラウンド、カルチャーの側面を伝えたいね、と話し、作成してもらったコラージュです。 デザイナーのサムとシャカには手書きで質問シートに答えを記入してもらいました。いつも快く協力してくれる、とても大切なブランドの一つです。

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アフリカ・バンバータのインタビューは、まさか実現すると思わなかったのでとても貴重なページ。ファッションの側面から取材をすること自体が非常にレアで、取材する際に持って行った日本のお土産も彼が好きそうなサングラス。とても気に入ってくれたそう。マルコムマクラーレンの部分、本当はもう少し深く聞きたかった。

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・イタリアの雑誌「L'OFFICIEL ITALIA」で編集長を務めるジャンルカ・カンターロ氏の手紙。とにかくこの人は仕事とレスポンスがとても早い。今のところこの人と弊社の上級顧問でもありクリエティブアドバイザーである栗野が仕事に対する判断の速さと的確なレスポンスで、トップを争う。二人とも物凄く忙しい人なだけに、本当に尊敬してます。
ヨーロッパの人の感性に触れられる内容の手紙も、読んで唸りました。

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・日本人のモデルを使ったファッションシュート。実はこのモデル、とあるフォトグラファーさんのアシスタント。撮影は都内某所で行いました。
ちなみにこれは狙って全てiPhoneで撮影しています。ベテランのフォトグラファーの方が撮ると、携帯でも味が出るから不思議だ。

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・川崎の工場地帯の夜景。なんとなくのピンクフロイド感。横浜から出航する船の上から撮影をするんですが、上記日本人モデルの撮影が終わったあと高速に乗ってすぐに横浜へ向かったのですが、週末で物凄く混んでおり、かつ船の乗り場を間違えるという失態をおかし、東京から横浜まで撮影班で移動したものの、船に乗り遅れるという事態に。
その日はもうどうしようもないので、そのまま横浜で焼肉食べておとなしく帰りました 笑 

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・企業戦隊 ポギー ザ マン  ディレクターの小木をモデルに組んだファッションストーリー。早朝のラッシュアワーでの撮影はゲリラでの強行突破。朝7時半の上野駅で、見事にもみくちゃになってます。すごくいい感じの東京感が出せたページで、色々なシーンの撮影はとても楽しかったです。 

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菊池武夫さん、大久保篤志さんのインタビューはスーツをテーマにお話しを伺いました。スーツを着ることは反逆だ、と少し極端な言い回しにしているのは、図らずもお二人の「スーツに対する向き合い方」に共通する姿勢がたくさんあったこと。武先生の「僕はカジュアルを着るときの方がむしろ没個性を意識している」という話しや、大久保さんの「ヘビーに着られるスーツを作りたかった。アメカジが好きな人がスーツを着たら、きっと普通のテーラードではないと思った」という話しを直に聞いて、こんな大先輩方がスーツを楽しむという真髄について話しをしてくれて、それを聞けるのはとても貴重な体験だと感じました。

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・「親のカネでデート」 
これはフイナムブログもやっているアーティストの平山昌尚さんが書いてくれました。ユナイテッドアローズ&サンズは、ユナイテッドアローズという「父親」の「ドラ息子」 実際にお会いすることはなく、作品を依頼したのですが、仕上がった作品を見て大笑いしました。車のタイヤの円がすごくキレイだな、と。 改めてお礼をしっかりと伝えたいです。

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藤原ヒロシさんへ、ディレクターの小木がお悩み相談をする企画。
残念ながら取材には立会いが出来なかったのですが、これも非常に面白い企画でした。実際に小木が藤原さんを訪ねて、面と向かって相談をしました。 八方美人になってしまっているのではないか。。。の話しに答えてくれている藤原さんからは優しさが滲み出ていました。本物のパンクの人です。

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イラストレーターの井口さんによるファンクサインシリーズ。前途のアフリカ・バンバータのインタビューでも語られているのですが、ファンクサインと一言で言っても、色々な意味を含んでますね。エジプトの神々が出てきた時には、何となく腑におちました。宇宙の話とかですね。それでこの井口さんの表現するファンクサインを見て、「おやっ」と思いました。すごいですよね。

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・最後のファッションシュートは、近年あまりセレクトショップのカタログでは見られない、ブランドとブランドが大いにミックスされたスタイル提案です。
日常ではもちろん「このブランドとこのブランドは合わせてはいけない」なんていう事はないんですが、こういう撮影になると決まって大人の事情が出てくるんです。大人の事情。
それでもこのマガジンは息子のものなので、大人の事情を聞きながらも、出来る限りミックスしました。このページだけではないのですが、快くご協力頂いたブランドの方々には本当に感謝です。
セレクトショップの楽しさって意外性というのが一つあると思うので、ある意味での原点回帰でもあります。
長野で撮影したのですが、スタイリスト宇佐美氏のアシスタントの吉田くんが凍え死にそうになったと話してたくらい、実は過酷な撮影。 

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・これはニューヨークを中心に活躍するアーティスト、MAXWELL SNOWの作品です。彼の兄は同じくアーティストのDASH SNOW。バスキアと並べられるほど偉大なストリートアーティストでしたが、残念な事に他界しています。
MAXは洋服も作っていて、全てアメリカ製の堅実な洋服です。今回はアートに焦点を当てましたが、その洋服も実に素晴らしいクオリティですので、おすすめしたいです。 彼にはアトリエのあるニュージャージーまで会いに行ったことがあるのですが、内面的な部分をもっと深く知りたいなと思ってます。彼の抱えるある種の"闇"には興味があり、本当のアメリカを知る上では欠かせない要素を持った男だと思います。

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・LAのアーティスト、Cali Thornhill DeWittの作品です。
これがアメリカの人にとっては過激なメッセージだという事は理解しています。Caliが担うのは強烈な問題提起だし、これが彼の世の中に対するアプローチの仕方なんだと思っています。自分たちは彼の人間性も含めてリスペクトしており、オリジナルの洋服にも彼のグラフィックを使用しています。
こういった作品をUAとして載せていいのかなどの声があった事は事実なのですが、うちとして載せていいかどうかという判断の前に、彼のアートを通じて何かを感じてくれたら嬉しいなと思っての掲載です。不快になったという人がいるのであれば、それは申し訳ないですとしか言えないのです。


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・.ラスベガスにて行った展示会の際に、撮影したもの。これも全て僕が撮りました。 このマガジンの企画が始まって、すぐに行った撮影です。 目を凝らして見ると、あんな人やこんな人。
実はここだけの話し、構成の都合上カットになりかけてました。 そこを何とか!とねじ込んでもらったページです。前にも書きましたが、ヒトを撮るのって難しいけど、とても楽しいのです。 

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・梅川義満さんのアート作品です。
これ、物凄く心地いいと思いませんか?僕が初めて梅川さんのこの作品を見せてもらった時の感想は「気持ちいい」でした。 すごく気持ちのいい煙です。 
梅川さんにも実際にお会いできなかったのですが、これがどのように撮影されたのかなど、もう少し深く知りたいと思ってます。 梅川さんのホームページにはこのアートの様々なバリエーションが掲載されており、気持ちいいのオンパレードです。

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・最後の締めくくりは、今回カタログの制作に関わってくれた人たちの「息子」時代の写真。全員の分を本当は集めたかったんですが、無理でした。
しかし、宇佐美さんと一緒に写っている黒光りのヒト、絶対あのヒトなんだよなあ。。。 シュールだ。



まだまだ語りつくせないのですが、ひとまず、覗いて見て頂けると嬉しいです。 
どこか一つでも面白いと感じて頂けるところがあれば、幸いです。 よろしくお願いします!


長文お付き合いありがとうございました。

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