アナーキスト

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久しぶりに興奮する書籍です。 

興奮、です。 

大正時代の日本で唯一のアナーキストと呼ばれる男、大杉栄の魂が、現代の高校生に乗り移ってしまうというこちらの小説。  


アナーキズム、無政府主義の真理とは。 言葉にすると過激だし、配慮ある大人は使わない単語かも知れません。 

果たして、その単語は10代の多感な少年がシドヴィシャスに憧れる、という単純な構図なんでしょうか。それともピストルズがマスすぎて、口に出すのも恥ずかしい? 


パンクの功績は、はたしてファッションだけなのか。 

僕のそれは、純粋な情熱だと思っています。 それも、退屈な現実、不誠実な権利、権力、ルール、それぞれにNOを突きつける事だと思います。


100人に何とも思われない人間より、99人に嫌われても、1人の人の理解や愛を求めるのが、パンクだと思います

大杉栄はもしかしたら、過激な社会運動家だったかも知れない。 

その異端を恐れるあまり、当時の軍部が国家反逆の恐怖をその男に見出し、撲殺してしまった。 

日本の天安門事件と言っても過言ではない事件。  


そんな彼が平成の世の無気力な高校生を通して、世の中をどう見るか。 


とても興味深い本でした。