主張する事と二人の兄弟

どの分野においても、何か一つの事を迷わず主張する、というのは最近の風潮ではあまりかっこいい事ではないのかも知れない。

特に明確なテーマを設けず、「あくまで答えを出すのは受け手なので、発信する側からはメッセージを無理に押しつけません。」っていうスタンスを、最近よく見るし、聞きます。


それって聞こえ方はいいかも知れないけど、その「伝えたい事は特にない。受け手が体験してみて感じた事を大切にしたい。」にどうしても何かしらの含みを感じてしまうし、やっぱり「言い切ってしまう」事に二の足を踏んでしまってるだけなのでは?と思う事があります。 


そんな中で今シーズンからブランドを始める友人と先日久しぶりに飲みに行き、彼が洋服を通して伝えたい事、表現したい事をしっかり話す姿を見て、やっぱり自分のメッセージを相手にしっかり伝えるっていうのはとても大事なんだと改めて感じました。  


もしかしたらそれは摩擦を生む原因になるかも知れないし、何かを失ってしまうきっかけになるかも知れません。

でもそれを回避し続けると、「主張しない主張」がクールな価値観として世に広まり、気づいたら見渡す限り同じ色の景色になっていた、なんて事になりかねないんではないでしょうか?(もしかしたら、もうそういった状況にすでに片足を突っ込んでいるかも知れません) 


その友人は兄弟でブランドをやっているのですが、兄と弟の性格が正反対の凸凹兄弟で、服作りの意見の対立から毎日激しい喧嘩をしながら作っているそうです。


でもそうやって作った洋服には、お互いの想いと妥協が混じり合っていて、僕はとても魅力的に感じます。


ちなみに今シーズンはマルコムXや、キング牧師ブラックパンサー党など差別と戦ってきたアメリカの黒人に焦点を当てたコレクションとの事。


毎シーズン、テーマをしっかり決めて、それに沿ったものを作っていく。単純だけど、何だか新鮮。


そんな風に感じた夜でした。


野原くん、頑張ってね!


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